学部留年1

学部で留年した話。

東大では普通、まず教養課程2年、次に専門課程2年の4年間で卒業となる。恐らく現在も同じようなシステムだろう。

専門課程の2年間が、いわゆる学部生活といわれるやつであり、理系なら実習、実験、研究室選び、そして卒論作成等をこなすことになる。

 

自分は専門課程の1年目、つまり大学3年生(あるいは3回生)の時にほぼ留年を決めた。必修も選択必修も含め1単位も取らなかったのである。

授業には出ず、家でゴロゴロしていた。実家住だったにも関わらず、である。

両親は共働きで、自分の不登校(というかほぼ引きこもり)に気づかなかった。最終的にはさすがに感づいてはいた可能性もあるが・・・。

 

当時の自分に何が起こったのかと言うと、以下の流れであった。

(1)自宅にADSL開通、大学の図書館や駒場の情報教育棟(って名前だっけ?)に行かずともネットし放題になる。

(2)当時の2ch等ネット文化に耽溺。無限に時間をつぶす。

(3)3年生の夏頃から昼夜逆転生活に。(AM4時就寝、PM3時起床)

(4)日中の時間帯の授業など出られるはずもなく、自主休講。

(5)何度かサボりが続くと、逆に大学に顔を出しづらくなってくる。

 こんなしょうもない不登校の理由を説明するのも面倒。

(6)そして何度か朝起きようと試みるも、凄まじい眠気に勝てず結局二度寝してしまう。

(7)休み続ける。当然昼夜逆転生活も加速。

 

まあ、よくある話なのだろう。

数十人からなる学科の一学年の内、毎年1人内外は自分のようにひっそりと大学に来なくなり、留年→中退とずるずるドツボにはまっていくようだ。

 

3年生の秋口頃に研究室を決めるタイミングがあるのだが、登校していない自分にもメールで連絡が来た。適当に研究室名を書いて返信すると、そこに形式上所属することになった。

それから数年間、この研究室には盛大に迷惑をかけ続けることになるのだった・・・。