就活7

就留すると決めたのは修士2年の初秋の頃だった。

 

親ははじめ全く理解できないという格好だったが、結局は折れてくれた。そもそも卒業する気があるのか?と本気で心配していたようではあるが。

 

指導教官には就留を決めた旨を伝え、修論の執筆を一年遅らせることになった。今思うと、ここで修論の指導を投げ出されてしまうリスクがあったような気もするが・・・データ集めもう一年できるね!新たな実験計画いくつか考えといてね!学会発表もしようね!という意外とポジティブな(?)反応が返ってきた。もっとも内心では、おいおいなんちゅう手のかかる学生だよ、ちゃんと修論書く気あるのか?と思われていた可能性が大である。

 

記憶によれば、就留に伴う事務的な手続きは全く不要で、修論を提出しないことで自動的に留年するシステムになっていた。

 

うーむ自分はこの先どうなるのだろうか・・・等と思いながら、翌年度卒業生向けのリクナビにユーザー登録したのだった。