2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ワリェペン

ボルヘスの幻獣辞典に、チリ先住民の伝承に登場する牛と羊の姿をした妖怪、ワリェペンが紹介されている。 スペルはHuallepenである。 柳瀬尚紀訳ではこれにワリェペンという読みを与えているが、これはスペイン本国(カスティーリャ方言)の読み方である。 …

就活11

自分の場合、本命の企業とその同業他社数社、さらに面接の練習のために金融を複数社受けた(えてして金融系の面接は他業界より早く始まるので)。2業界で約30社というのがエントリー数で、就留しているわりに大した数ではなかった。 もう書いてしまうが、結…

就活10

就活のポイントの一つとなるのが、同業他社を複数受けた方が学生にとって何かと得だ、という点だと思う。 企業側によくある一般的な考え方として、当社を受けるからには当社の業界そのものに興味を持っているはずであり、また同業他社がこの学生をどう判断し…

学部留年10

筆を擱くと言っておいてすぐに再開してしまうのだった。 学部で留年する羽目に陥った状況について、かつて自分なりに分析・総括しようと試みた。いや、大学を出た後も未だにこのことを考え続けている。 3回生時に以下の二点を発症してしまったのが、留年の直…

就活9

一学年下にまじって就活を再開したわけだが、その後はあまり書くネタが無い。 というか、ネット上にいくらでも転がっている平凡な就活体験記の一つでしかない。 前年に自分はある程度就活らしき事をしていた訳だが、全く内定に繋がらなかった。いくつかの理…

就活8

M2の冬、一学年下の合同説明会に改めて参加した。たしかビッグサイトだったはずだが、これが人生初の普通の合説(豪雪)体験であった。 実は、M2の5月頃に学内説明会に行ったとき、ある企業の人事担当者が以下のようなことを言っていた。 ・この時期まで活動…

学部留年9

5回生の冬学期の半ば。卒論は佳境を迎えようとしていた。 正直大した内容ではなく、過去に誰もやっていないだけで初歩的なテーマだったが、データは集まっていたので一応卒論としての格好はついたように思う。まあ指導教官の実験計画が上手く、物事が想定通…

学部留年8

5回生の夏学期が終わるころには、そのグループで集まって実習の課題をやったり、昼休みに根津でランチをしたり、下宿に集まって飲んだりするようになった。まるで普通の大学生生活である。 そのメンバー間では、卒論の実験と共に履修しまくった授業に追われ…

学部留年7

それから、必修科目には毎回出席した(当たり前だが)。 とある実習では、教官が自分の顔を見て「お!戻ってきたな!」と妙にうれしそうにしていた。毎年のようにフェードアウトしていく学生がいる一方、戻ってくるやつもたまにいるということらしい。 自分…

学部留年6

5回生の4月、学科の最初の授業。 教室では見知らぬ学生(主に3回生)たちが席に着いてザワザワしていた。 進振り直後にあった学科のオリエンテーションで一度顔合わせはしているはずだが、専門課程一回目の選択必修授業(座学)で、まだお互いの顔と名前もあ…

学部留年5

教官に呼び出され、ほぼ初めて自分の所属する研究室内に入った。 そして面談の中で、以下2点を残り1年で仕上げる計画を提案された。 ・単位取得:残り100単位近く ・卒論作成:単位取得を最優先して、残った時間でできる実験計画を作成 今思うと、えらく面倒…

学部留年4

4年生の夏学期に取得した単位は、確か4コマ8単位だったと思う。 卒業に必要な単位に比べると微々たるものだが、1年ぶりに取った単位でもある。 大学は勉強と研究の場であるが、この国ではそれとはいささか異なった側面も持っている。それはすなわち、専攻内…

就活7

就留すると決めたのは修士2年の初秋の頃だった。 親ははじめ全く理解できないという格好だったが、結局は折れてくれた。そもそも卒業する気があるのか?と本気で心配していたようではあるが。 指導教官には就留を決めた旨を伝え、修論の執筆を一年遅らせるこ…

就活6

就職留年には分かりやすいデメリットが2つある。 ①学歴に傷がつくので選考の際に考慮(マイナス評価)される可能性がある ②定年退職するまでの勤続年数が1年減る ①のリスクは志望業界によっては慎重に分析するべきだろう。既に1年orそれ以上留年しているなら…

学部留年3

他学科の一限だけ出席する、という奇妙な生活が始まった。通勤・通学ラッシュに揺られ、東大前に通う日々。 長く昼夜逆転生活をしていた自分には早起きは苦行だった。一限が終わるとそそくさと(知り合いに会わないように)キャンパスを離れ、ゲーセン等で時…