外国語
ウェブ上で興味深い論文を見つけた。 大航海時代の外国語学習--コロンブスの場合 (堀田, 2014) 愛知県立大学学術リポジトリ コロンブスの書き残したスペイン語にはセディーユが含まれている。(当時のスペイン語では現在"z"を使う箇所で"ç"を使用) また彼の…
en.wiktionary.org balteus - Wiktionary エトルリア語に起源をもつラテン語balteus→ゲルマン祖語*baltijaz→英語belt →スペイン語balteo スペイン語balteoは「ベルト」の意味だがほとんど使われず、専らcinturónが用いられる。 ちなみにコンベアベルトのよう…
父権主義・温情主義などと訳される英語"paternalism"=「パターナリズム」。 Paternalism - Wikipedia パターナリズム - Wikipedia この語の語源だが、直にラテン語"pater"を参照する説が日本語ネット上でしばしば見かけられる。だが、見ればわかる通りこの語…
スペイン語では (西)derecha:右 (西)izquierda:左 であるが、文語としては以下の単語も存在する。 (西)diestro:右の、器用な (西)siniestro:左の、不吉な これらの語源は以下のラテン語である。 (ラテン)dexter:右 (ラテン)sinister:左 「…
古代ローマはエトルリア人を吸収・同化したが、エトルリア人はローマに抵抗なく受け入れられたのだろうか? 王政時代にはエトルリア人がローマ王になったりしており、ローマ人と対等に扱われていたように思っていた。なので平和裏にかつ自然に同化が進んだも…
米第一海兵師団のモットー"No Better Friend, No Worse Enemy" 日本版Wikipediaでは「より善き友、強き敵」と訳しているが、この元ネタとなったのは古代ローマの独裁官スッラの(自作の)墓碑銘であり、その英訳とされているのは以下の通り。 "No friend eve…
Cipango - Wikipedia, la enciclopedia libre いわゆる黄金の島ジパングーZipanguとしておなじみの名前だが、欧州ではCipangoあるいはCipanguがメインであり、イタリア語でややZipanguの用例が見られる、という程度らしい。 シパンゴ・シパングだと違和感が…
“Non enim tam praeclarum est scire Latine quam turpe nescire.” (It is not so excellent to know Latin, as it is a shame not to know it.) — Cicero 「ラテン語を知らないのは恥であり、使えるからと言ってそれほど大層なことではない」 ―キケロ
ブリーチの破面(アランカル)編にはオサレなスペイン語が沢山散りばめられていました。 例えばアランカルは恐らく"arrancar"「剥がす」ですね。 帰刃(レスレクシオン)は、「復活・再生」を意味する"resurreción"ですが、この単語の語頭のrとそれに続くrr…
シボレス (文化) - Wikipedia 「シボレス (英語: Shibboleth) は、ある社会集団の構成員と非構成員を見分けるための文化的指標を表す用語」である。 上記Wikiで紹介されているシボレスの一例「パセリの虐殺」(パセリ大虐殺とも)については、日本語Wikiに該…
Fateのゲーム中に登場するフランシス・ドレイクの台詞「テメロッソエルドラゴ」 恐らく綴りは"Temeroso El Drago"になると思われるが、これについて海外のファンたちが議論している(リンク先参照) www.reddit.com ・"El Drago"なのか"El Draque"なのか?日…
英国海賊フランシス・ドレークが南米の太平洋岸で拿捕した、財宝を満載したスペイン船「カカフエゴ号」。 スペイン語"Cacafuego"って炎のウンコとでもいうような意味で、スペイン人はなんちゅう名前を船に付けてるんだ? カカフエゴというのは愛称で、正式名…
西暦で使われる表記ADはラテン語"annō Dominī"の頭文字である。 これを日本語に直訳するとどうなるのか?日本語ウェブ上では複数説が並存しているようなので列挙してみる。 西暦 - Wikipedia ①日本語版Wikiによれば、"anno domini"は「主(イエス・キリスト…
また色の語源の話。 スペイン語で「青」はazul。 イタリア語ではazzurro、フランス語ではbleu、ドイツ語ではBlau、そして英語ではblue。 英独仏には、ゲルマン語系のblue系列(印欧語根"bhel-"にまで遡る)がある。一方で西伊のazul系列は当然古典ラテン語ま…
スペイン語で「白色」に相当する単語はblanco。 イタリア語ではbianco、フランス語ではblanc。 これらに共通する語源は当然ラテン語、というか古典ラテン語まで遡れるのだろうと何となく思っていたのだが、そんなことはなかった。 Blanco - Wikipedia, la en…
スペイン語の接続法の使い方がとても難しい。日本語では直説法/接続法なんて区別しないし、直感的に非常にわかりづらい。 先日、神戸市外国語大学の以下の論文を見つけた。 日本語に接続法は存在するか? 福嶌教隆, 2015 数百年前に日本を訪れた西洋人、主に…